定点記録 入門 2026.06.12

渡米時2,000万円が4年で6,400万円に

——実ポートフォリオを全部公開します
読了 約4分 ✓ 内容確認 2026.06.12 全6章
筆者:Jin|アメリカ駐在4年目・米国工場長

日本の製造業から渡米し、赤字工場を黒字化。実資産を 2,000万→6,400万円 にした過程を、失敗も実数字も公開しています。FPでも税理士でもない「自分で全部やった人」の記録です。著者の経歴 →

駐在に出る前、僕がいちばん知りたかったのに、どこにも載っていなかった情報があります。「実際に駐在した人の口座が、4年後にどうなったのか」という生々しい数字です。

「資産が増えました」という話は山ほどあるのに、銘柄ごとの損益を、含み損も隠さず出している人はほとんどいない。だから自分でやることにしました。これは月次で続ける定点公開の第1回です。

今の僕の金融資産は約6,433万円。渡米時の元手がだいたい2,000万円だったので、4年で4,433万円ほど増えた計算です。含み益は+1,993万円、損益率にすると+60.7%。

数字だけ見れば景気のいい話ですが、ここをきれいに見せて終わるのがいちばん不誠実だと思っています。先に言っておくと、この増加は「投資の腕」で作ったものではありません。理由は2つあって、正直に分けて書きます。

資産が増えた本当の理由は2つある

①種銭が増えた——これは駐在という「立場」のおかげ

いちばん効いたのはここです。駐在には給与のベースアップや各種手当があって、日本にいた頃より手取りが明確に増えました。投資に回せる種銭(入金力)そのものが大きくなったわけです。

僕が賢かったからではなく、駐在という環境がそうさせてくれただけ。再現するには「駐在する」という同じ条件がいります。だから「誰でもこうなる」という話には絶対にしたくない。元手が大きければ、同じ利回りでも増える額は当然大きくなります。+60.7%という率以上に、母数が増えたことの効果が大きい、というのが本当のところです。

②増えた手取りを寝かせずに投資へ回した——ここが本題

種銭が増えても、口座に置いたままなら増えません。僕がやったのは「増えた分を使い切らず、淡々と投資に回し続けた」ことだけです。

そして地味ですが、ここは読者の方にも再現できる部分だと思っています。駐在中は生活コストの感覚が狂いやすく、手当が増えた分そのまま支出も膨らみがち。実際、そうなっている人は多いです。そこを膨らませずに投資へ回せるかどうか。テクニックではなく習慣の話で、ここだけは立場に関係なく真似できます。

中身を全部開けます(勝ちも負けも)

ポートフォリオはざっくり株・ETFが82%、現金が18%。年間の配当見込みは約52万円です。中核はインデックスETF。

  • VOO(S&P500):+81.5%
  • QQQ(ナスダック100):+145.9%
  • NVDA(エヌビディア):+87.1%
  • LLY(イーライリリー):+49.6%
  • TSLA(テスラ):+32.5%
  • EQIX(エクイニクス/REIT):+24.6%
  • DIS(ディズニー):+0.1%

正直、VOOとQQQが伸びてくれたのが大きい。この4年の相場が良かったという外部要因も無視できません。DISはほぼ±ゼロ。勝ちでも負けでもない、こういう退屈なポジションも普通にあります。

現金の置き場にはSGOV(米国超短期債ETF、±0.0%)を使っています。値動きをほぼ気にせず置いておける枠です。

失敗も隠さず出します

ここが、僕がこの記事を書く一番の理由です。

  • ETH(イーサリアム):-33.7%
  • IBIT(ビットコイン現物ETF):-49.1%

どちらも「実験枠」として少額で持っているもので、見ての通り両方マイナス。IBITに至っては半分近く溶けています。隠して上振れ銘柄だけ並べることもできましたが、それをやった瞬間にこの記録の意味がなくなる。失敗込みで、これが現実です。

自分の判断とは言いにくい2つ

  • 9984 ソフトバンクグループ:+374.4%
  • 9434 ソフトバンク:-1.6%

ソフトバンクGの+374.4%は派手な数字ですが、渡米前から持っていた日本株を塩漬けにしていたら勝手に大化けしただけ。僕の投資判断の手柄ではありません。たまたまです。

9434のソフトバンクは、IBKR経由で円建てのまま買った高配当株。現状-1.6%ですが、値上がりより配当を目的にした枠です。

まとめ

派手な率の裏側は、結局この一行に尽きます。「駐在で入金力が上がる時期に、増えた分をどれだけ寝かせず投資へ回せるか」。立場の恩恵は真似できないけど、ここだけは誰でも真似できる。

来月もこの口座を同じ粒度で出します。増えた月も、減った月も、そのまま。……正直、来月マイナスで戻ってくるのは少し怖いですけどね。

最後にひとつ。ここに書いたのは特定口座・為替・各人の課税状況をすべて無視した「僕の場合」の記録です。同じ動きが他の人に最適とは限りませんし、駐在中の税務(日本と米国どちらで課税されるか等)は人によって本当に複雑です。実際に動かす前に、税理士やFPなど専門家に一度確認してください。

よくある質問

Q. なぜ資産を全部公開するの?

成功も失敗(含み損のETH・IBITも)も隠さず記録することに意味があると考えているからです。上振れだけ見せたら、この記録の意味がなくなります。

Q. どのくらいの頻度で更新?

月1回の定点記録として更新していく予定です。

Q. 真似していい?

これは僕個人の記録で、推奨ではありません。投資はご自身のリスク許容度に合わせて、自己責任で判断してください。

免責

この記事は一人の駐在員の実体験の記録であり、投資・税務・法律の助言ではありません。 投資は自己責任で、税務は必ず専門家にご相談ください。制度・手数料は執筆時点の情報です。 詳しくは免責事項へ。