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アメリカ駐在での車の買い方:新車・リース・中古をどう選ぶか

赴任直後の「足がない2週間」と高金利ローンの壁。クレジットヒストリーゼロの駐在員が新車・リース・中古をどう選ぶべきか、実体験ベースで整理しました。前任者からの引き継ぎが最善手である理由も。

アメリカ駐在で、僕が最初にやらかしかけたのは「車」だった。赴任直後の2週間、足がない生活を完全にナメていた。そしてローンを組もうとした瞬間、もうひとつの壁にぶつかる——金利がとんでもなく高い。どちらも、知ってさえいれば防げた損失だ。

住む場所や子どもの学校で頭がいっぱいのとき、車はつい後回しになる。でも、はっきり言っておく。アメリカは車がないと生活が始まらない。スーパーも、病院も、子どもの送り迎えも、全部車がいる。ニューヨークやシカゴの一部を除けば、大人ひとりに1台が当たり前の世界だ。

今日はこの2つの落とし穴を中心に、新車・リース・中古の選び方を実体験ベースで話したい。

まず立ちはだかる「クレジットヒストリーがゼロ」問題

これが最大の落とし穴だった。アメリカではローンもリースも、信用スコア(クレジットヒストリー)で条件が決まる。ところが赴任直後の僕らは、このスコアがゼロ。「実績のない人間」として扱われるので、普通にローンを組もうとすると金利が跳ね上がる。

しかもローンとリースにはSSN(ソーシャルセキュリティナンバー)が要る。申請から発行まで2週間ほどかかる。つまり「着いてすぐローンで新車」は、そもそも物理的に無理なケースが多い。

ディーラーもこちらの足元を見てくる。スコアのない外国人だと、中古車を新車並みの値段で出してくることもある。実際、僕の同僚は「クレジットがないから」と言われ、相場よりかなり高い見積もりを掴まされかけた。ここは本当に注意してほしい。

新車・リース・中古、どれを選ぶか

結論から言うと、駐在期間で決めるのがいちばんシンプルだ。

新車は、2024年時点で平均価格が約$47,870(約700万円)。カムリでも諸費用込みで$40,000前後する。問題は値落ちだ。買って1〜2年での下落幅が大きく、3年未満の駐在だと帰国時の売却で大きく損をする。長く乗る前提か、どうしても新車がいい人向けだ。

リースは駐在員と相性がいい。契約期間が24〜36ヶ月で区切られ、3年契約が標準。帰国時は返すだけで、売却の手間がない。新規リースの平均月額は$595前後。コンパクトSUVのCR-Vクラスなら、月$500あたりが目安だ。

ただし注意点が2つある。ひとつは、フルカバーの保険加入がほぼ必須で保険料がかさむこと。もうひとつは、年間1万2千マイル(約2万km)の走行距離制限があり、超えると追加料金を取られること。途中帰国時の違約金も契約次第なので、ここは必ず確認したほうがいい。

中古車は、3年以内の駐在ならコスパ最強だと思っている。アメリカは10万マイル超えでも普通に流通していて、ある程度走った車は値落ちが緩やか。だから「中古を現金一括で買って、帰国時に売る」が、金額的にはいちばん合理的になりやすい。

そして実はいちばん多いのが、前任駐在員から直接引き継ぐパターン。手続きが楽で価格交渉もしやすく、相手も帰国前に売りたいからWin-Winになりやすい。

「車がない期間」をどう乗り切るか

ここが意外と語られない。対処は3つある。

1つ目、空港からはレンタカーが正解。荷物が山ほどある中でUberを呼ぶより、その場で借りて走り出すほうが圧倒的に楽だ。最初の数週間〜1ヶ月をレンタカーでつなぐ人は多い。

2つ目、Uber/Lyftは過信しない。都市部ならいいが、郊外の住宅地だと待ち時間が長く、深夜はそもそも捕まらない。「Uberで暮らせる」は、車社会のエリアでは危険な思い込みだ。

3つ目、これが最善手。前任者と事前に連絡を取り、到着日に車を受け渡す。これができれば車なし期間をゼロにできる。駐在コミュニティでは定番の手だ。

まとめ

車選びの結論はシンプルだ。3年以内なら中古の現金一括か前任者からの引き継ぎ。期間が長め・新車志向ならリース。クレジットヒストリーとSSNの壁を忘れず、最初の空白期間はレンタカーで埋める。

クレジットヒストリー不要で、赴任当日から手配してくれる日本語対応のサービス(IASやGulliverなど)もある。忙しくて自分で動けない人は、選択肢に入れていい。

車は赴任生活のインフラそのものだ。ここを最初にうまく押さえられると、その後の数年がぐっと楽になる。これから渡米する人の参考になればうれしい。

免責 — この記事は一人の駐在員の実体験の記録であり、投資・税務・法律の助言ではありません。 投資は自己責任で、税務は必ず専門家にご相談ください。制度・手数料は執筆時点の情報です。 詳しくは免責事項へ。